「サウナ室に入ると、イスの上に“塩の山”が置かれている…」
それが“塩サウナ”の目印です。普通のサウナとは少し違う、美容とデトックスを同時に叶える特別なサウナなんです。
塩サウナって何?初心者でもわかる基本ガイド
- 低温(45〜60℃)サウナ
- 湿度が高め
- 体に塩を塗る
塩を体に塗ることで、皮膚の上で発汗促進・角質除去・血流促進といった作用が起こり、美肌や疲労回復効果が期待できます。
そのため、「美容サウナ」や「デトックスサウナ」として人気が高まっています。
普通のサウナとの違い

温度が低いので、初心者でも入りやすく、のぼせにくいのが魅力。
その一方で、塩を使うことで発汗量は意外と多く、しっかり温まるのもポイントです。
塩を塗ると体に何が?驚きの変化を解説!
① 浸透圧のはたらき

塩の粒が肌に触れることで、体内の水分が外に引っ張られ、汗と一緒に老廃物を流す“デトックス反応”が起こります。
② 古い角質をやさしくオフ

溶けかけの塩が角質をやさしく絡めとり、まるで“天然のピーリング”を受けたようなすべすべ肌に。
③ ミネラルによる保湿・整肌効果

塩のミネラルが肌を整え、サウナ後の乾燥を防ぎながら、うるおいのある質感をキープします。
④ 温熱効果のブースト

塩を塗ることで体表面温度が上がり、まるで“発汗スイッチ”が入ったように汗が吹き出します。
これで効果倍増!塩サウナの正しい入り方
「塩をただ塗ればいいんでしょ?」
実は、それだけでは塩サウナの本当の効果は引き出せません。
ポイントは“塩を塗るタイミング”と“塗り方”。順番を意識するだけで、体の反応がまるで違います。
STEP1:体を温めてから塩を塗る
入室してすぐに塩を塗るのはNG。
体がまだ冷えていると汗が出ず、塩がピリピリと刺激になりやすいんです。
まずは5〜10分ほどサウナに入り、軽く汗が出てきたタイミングで塩を手に取るのがベスト。
この「うっすら汗ばんだ状態」が、塩サウナのゴールデンタイムです。
STEP2:やさしく塗り広げる
塩を手に取り、肌をなでるようにやさしく広げます。
力を入れすぎると、肌を傷つけたり赤くなったりすることがあるので注意。
塗る場所のおすすめは以下
- 腕・脚などの末端部分
- 背中・お腹などの広い面
- 顔は刺激が強いため基本NG(特に敏感肌の人は避けましょう)
STEP3:5〜10分じっくり温まる
塩を塗ったら、そのまま5〜10分ほどリラックス。
体温で塩が少しずつ溶けていき、肌表面の老廃物や角質を浮かせてくれます。
「汗と一緒に塩がとろけていく感覚」が、まさに塩サウナの醍醐味。
じんわり温かく、血行がどんどん良くなっていくのを感じましょう。
STEP4:塩を流して水風呂またはシャワーへ
塩が溶けきったら、シャワーで丁寧に洗い流します。
このとき、タオルでゴシゴシこすらず、手でなでるように流すのが◎。
その後は、水風呂やぬるめのシャワーでクールダウン。
この温冷交代によって、毛穴が引き締まり、肌のハリがアップ!
STEP5:保湿ケアで仕上げ
サウナ後は汗とともに皮脂も出ているため、保湿がマスト。
化粧水や乳液、ボディクリームでしっかり潤いを閉じ込めましょう。
ひと手間で、サウナ後の“もち肌感”がぐんと長持ちします。
頻度の目安
塩サウナは肌への刺激もあるため、週1〜2回が目安。
毎日行うと肌のバリア機能を弱める可能性があるので、無理せずマイペースに続けるのがコツです。
メリットだけじゃない⁉塩サウナの注意点(デメリット)
塩サウナというと、「美肌になれる」「デトックス効果がある」など、良いイメージばかりが先行しがち。
しかし実は、正しく入らないと逆効果になることも。
ここでは、塩サウナの注意点をわかりやすく整理します。
塩サウナの注意点(デメリット)
① 肌への刺激が強いことも
塩はスクラブ効果が高いため、敏感肌・乾燥肌の人には刺激が強い場合があります。
肌に傷や日焼けがあるときに入ると、ヒリヒリして痛みを感じることも。
対策:
肌の状態をチェックしてから入り、ピリつきを感じたらすぐに洗い流すようにしましょう。
② 頻度が多すぎると乾燥や肌荒れの原因に
塩サウナを毎日行うと、皮脂が落ちすぎて乾燥や肌トラブルの原因になることも。
週1〜2回を目安に、肌の調子を見ながら調整するのがおすすめです。
③ 持病・体調不良時は控える
高血圧、心臓疾患、皮膚疾患などがある方は、塩サウナの強い発汗や血流促進作用が負担になる場合があります。
また、体調が悪い日や寝不足の日も無理は禁物。
サウナは“ととのう”ための場所であって、頑張る場所ではありません。
塩サウナで失敗しないための安全チェック
塩サウナは、美肌やデトックス効果が期待できる一方で、入り方を間違えると肌トラブルや体調不良を招くことも。
ここでは、安心して楽しむための「安全チェックリスト」をご紹介します。
【入る前のチェック】準備で差がつく!
① 体調が万全か?
発熱・寝不足・飲酒後など、体調がすぐれないときは入らないのが鉄則。
塩サウナは発汗と血流が大きく変化するため、体への負担が大きくなります。
② 傷や日焼けはないか?
肌に傷・湿疹・日焼けがあるときに塩を塗ると、強い刺激や痛みを感じる場合があります。
無理せず回避するのが◎です。
③ 水分はしっかりとった?
サウナ前にコップ1杯の水を飲むことで、脱水や立ちくらみを防止。
特に塩サウナは発汗量が多いため、事前の水分補給が重要です。
【入浴中のチェック】異変を感じたら即アウト!
- 頭がクラクラする
- 胸がドキドキする
- 肌がピリピリ痛む
これらのサインが出たら、すぐに塩を洗い流して退出してください。
塩サウナは「我慢大会」ではなく、「気持ちよくととのう場所」です。
体調や肌の反応を最優先に。
【入った後のケア】ここで差がつく!
① シャワーでしっかり塩を流す
塩が肌に残ると、乾燥やかゆみの原因になることも。
ぬるめのシャワーで丁寧に洗い流すのがポイントです。
② 保湿ケアを忘れずに
塩サウナ後の肌は、角質が落ちて敏感な状態。
化粧水やボディクリームでたっぷり保湿し、潤いをキープしましょう。
③ 水分・ミネラル補給を忘れずに
汗と一緒にミネラルも失われるため、
サウナ後はスポーツドリンクや麦茶などで補うのがおすすめです。
まとめ:塩サウナは“がんばらない美容法”
塩サウナは、
「汗をかいて、塩をなじませるだけ。」
それだけで、肌も体も軽くなる自然派の美容&健康メソッドです。
まずは週に1回から。
焦らず、自分のペースで“塩のチカラ”を感じてみましょう。
あなたの次のサウナタイムが、きっともっと心地よくなるはずです。